私は2017年頃からAirPods(第1世代)を使い続けていたのですが、最近になって2019年10月にAirPods Pro、2020年1月にAirPods Maxを購入しました。
約1ヶ月程各デバイスを使い分けたり、比較してみた結果について記載します。
1. AirPods 全モデルに共通の特徴
全モデルで、以下の点は共通した特徴だと思います。
音質はバランス型
- 低音・中音・高音のバランスが良く、聴きやすい音だと思います。もっと低音が利いている方が好みならBoseだったり、逆に、高音の派手さを求める場合はSENNHEISERなんかの方が良いかも知れません。音質のバランスはメーカーとモデルによって全然違うので、店頭などで聴き比べて自分が良いと思うものを買うのがベストです。
- 個人的に、Appleは最も万人受けするベーシックなバランスだと思っています。
- 無印 → Pro → Maxの順で、バランスはそのまま、音の解像度が上がるような印象でした。
- やはり、Apple製品同士の連携は秀逸で、使っていて気持ち良いです。例えば、箱から取り出してiPhoneに近づけると、すぐにiPhone側に接続ボタンが表示され、シームレスに利用開始できます。痒いところに手が届くようなUI設計は流石Apple。
- 一方、特にスマートフォン等をApple製品で固めていない場合は、この部分の特別感は感じられないと思います。(もちろん、Androidなどでも利用できますが、一部機能が制限される場合はあるようです。)
次に、モデル別の特徴を比較していきたいと思います。
2. AirPods 無印 / Pro / Maxの比較
ざっくりした比較としては以下の通りでした。(個人の主観による感想です。)
※ 価格は2021年2月現在のApple Storeの販売価格(税抜)です。
※ AirPods 無印の価格・連続再生時間・重さは、2021年2月現在で入手可能な第2世代の数値にしています。
いくつか使用して分かったポイントを補足します。
- 音質
前述の通り、無印 → Pro → Maxの順で、バランスはそのまま、音の解像度が上がる印象。バランスは同じと言っても、当然、上位モデルの方が低音も高音もハッキリしています。やはり音質は、ProとMaxでも結構差が感じられます。
Maxで今まで聴き込んでいた楽曲を聴き直した際、「あー、ここで高音こんな風になっていたんだ」とか「ベースってこんな感じだったんだ」というような発見があって面白かったです。 - 耳への負担の軽さ
地味に無印が一番長時間つけていても負担が少ない印象でした。単純に密閉性が低いからだと思います。
その点、Proは耳の穴を密閉するような付け方なので、長時間つけていると体質によっては耳の中が痒くなる場合があるかも知れません。(カナル式に慣れている人なら問題ないかも)
私の場合は、無印は何時間でもつけていられますが、Proだと数時間、Maxだと4〜5時間連続でつけていると、ちょっとしんどい印象でした。 - 操作性
無印はタップ・ダブルタップ操作、Proは押し込み(ボタンに近い感覚)での操作、Maxはボタン+ダイヤルボタンでの操作です。無印は、操作時のクリック感がなくて、タップが認識されない場合が多かったですが、Pro / Maxでは殆どそのストレスはありません。
ProよりもMaxの評価が高いのは、ダイヤルでの音量操作ができる点を評価しています。(Proはイヤフォン側で音量操作をする場合、Siri頼み(音声操作)になります。) - ノイズキャンセリング
これは正直Proレベルでも十分だと思いましたが、比べると、Maxの方が外部音がきっちり遮断される印象でした。
(ちなみに、無印にはそもそもノイズキャンセル機能はありません。)
しかし、数値の部分は、Maxだけ価格もスペックも桁違いですね。
ちなみに、Maxは重さ519.3gと書くとかなり重たく見えますが、頭につけている分には意外と気になりません。暫く装着していると、つけている事を忘れるぐらい自然なつけ心地だと思います。
ただ、カバンの中などに入れて持ち運ぶ分には、間違いなく500mlのペットボトル1本分の重さ。
ちなみに、大きさを比較すると以下のような感じです。
各モデルについて、個人的に良かったところ・悪かったところを以降に記載します。
3. AirPods 無印
良いところ
- 装着感が最も軽く、耳への負担が少ない。
→ 密閉性も低いので、蒸れて耳が痒くなったりしにくいです。
→ 例えば、長時間のオンライン会議や、就寝時など、長時間つけ続ける必要がある用途においては最適だと思います。 - 安くて、必要十分な音質
→ iPhoneに標準でついてくるイヤフォン(EarPods)とほぼ音質は同じで、可もなく不可もなくな音。
悪いところ
- 特に、低音/高音の細かいニュアンスまで聴き取る事は困難。
4. AirPods Pro
良いところ
- イヤフォン型としては十分に高い音質。
→ ヘッドフォン型に興味がないならば、良い選択だと思います。 - AirPods同様、ケース含め、小型で可搬性が高い。
→ 小さくて軽いので、カバンの中でも邪魔になりません。
悪いところ
- 一番、耳の穴が蒸れやすい。
→ 体質によると思いますが、個人的には1〜2時間装着しているだけで痒くなってくる場合がありました。
5. AirPods Max
良いところ
- やはり音は良い。
→ 無印/Proでは気づけない音のニュアンスを楽しめる印象です。 - 素材は高級感があって素敵。
→ 金属製のひんやり感があるケースと、メッシュのイヤーパッドは高級感があって良い感じですし、耐久力もありそうです。 - 連続再生時間が長い。
→ 連続再生時間20時間はほぼ普通に使っていて、電池切れに遭遇するシーンがありません。
悪いところ
- コスパは悪い。
→ 他メーカーも視野に入れれば、3〜4万円の価格帯でも十分な音質が期待できると思います。税込7万円弱は流石に高いとは思います。 - 重い。
→ ケースを含めると500gを超えるので、カバンに入れて運ぶと、500mlペットボトル1本分増えた状態の負荷になります。
以上です!
もし今後AirPodsシリーズの購入を検討されている方のご参考になりましたら幸いです。